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当時、私は秦野でマンション新築工事に携わり*1、朝のニュースを何気なくみて、大阪で大きな地震だって、と嫁さんと話していたのを思い出します。６時のニュースでは被害は無い模様とアナウンスされていて、いつもの地震かな・・程度の認識でした。
それが、昼前には大災害だったと知って、現場も仕事どころでなく被害状況の確認と、知り合いの安否確認でごった返すようになってしまいました。

耐震基準を満たしていたら大丈夫なのだ、という安易な思いこみがありました。しかし、そのふざけた思いこみを見事に打ち砕く自然の脅威に立ちすくむ思いでした。幸い、私の従事していた地下鉄などは被害を受けませんでしたが、身を引き締めていかねば、と思った次第です。

その後の１０年、様々な自然の脅威にさらされ、そのたびに甘えたら駄目だ、設計基準なんて単なる目安なんだ、と戒めています。落ち込む経済とともに、建設業界が叩かれ自信を失ってきた１０年でもあります。それでも、叩けば叩くほど値段が下がるなどと言われる見積もりは、必ずしっぺ返しを食らうのだと訴え続けてきた１０年でもあります。底なしの安値は、どこかに必ずカラクリがあります。命を守るインフラを支えると言う気概だけは失わずに行こう、と思います。

*1:一応監督です