映画「サマータイムキラー」

憧れましたよ、彼女には。


インターネットの時代になって何が便利といって、昔見たうろ覚えの映画とか、かすかな記憶の音楽でも検索して見つけることが出来ることだと私は思う。

で、今回の内容は、題名もテーマ音楽も、はたまた出演者もみんな鮮明に記憶に残っていて、改めて見直してみたい、そう思った作品。


主演はオリビア・ハッセーとクリス・ミッチャム。私は中学生になってこの作品を見たのだが、オリビアの初々しさは同級生の女の子の野暮ったいセーラー服とは別次元の物に思えた。が、視点を変えれば私たちの制服姿はクリスと比べたら雲泥の差、とも言えるのだが。

さて、それはともかくとして、私は実はクリス・ミッチャムが好きなのだった。彼はロバート・ミッチャムの息子であり、そのロバート自身のファンだった私は当時の「スクリーン」や「ロードショー」という映画雑誌でクリスが息子だと知ったのであった。

オヤジの重厚さに比べ、息子は少々負けていたようで、その後も泣かず飛ばずだったが、この作品ではキラキラしている。

何より、音楽が最高だ。その頃はフランシス・レイ楽団の映画音楽にはまっていた私だが、この作品は別物だがとにかく好きで好きで仕方ない。

今でも折に触れ思い出すメロディ・・・。さんさんと降りそそぐ太陽と、潮の香りと、バイクの荒々しい排気音。それらが一緒になりメロディーを奏でる。

たまには過ぎた昔を懐かしみ、感傷に浸るのも悪くない。

サマータイムキラー [DVD]

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