ランニング

Dear K,T,R

フルマラソンを走ることなんて、走りだした頃には想像付かなかったよ。5キロでも遙か彼方のゴールに思えた。きっとフルマラソンの向こう側には、自分自身が変わる様な何かがあるんだろうと信じてきた。その先を確かめたくて、ずっと走ってきた。


今年の3月に荒川を走って、ゴールが見えたときには涙が流れた。なんだかわからないけど、涙が流れてきた。心筋梗塞で死にかけた自分だけど、ここまでやれる、そう思えたことが嬉しかった。自分の足で42キロも移動してしまえるという事実に感動した。人目をはばからず泣けてる自分にも感動した。タイムなんてどうでもよかった。完走、その2文字が自分の勲章に思えた。

でも、ゴール後にはその先にまだまだ道があった。


そうやって、今度はウルトラマラソンを走り出した。ウルトラの先にはもっともっとすごい感動と、自分が変わる何かがあると信じて・・・・。


にちなんでゴールしたときにも、泣いた。何かが変わるとしたら、自分自身でそんな距離を移動できてしまうんだ、とわかったから。変わったのは自分の、自分自身に対する愛しさと自信と、挑戦しようとする意志を持ち続けられることへの誇りだと思った。それがマラソンを走る意味なのかなぁ、と思えた。


たとえ、撃沈しても、また立ち上がって挑戦しようと思える、そういう自分がいる限り私は歩いたり走ったりして、どこまでも行ってみたい、そう思う。
変化していく自分を楽しもう、そう思う。