「にちなんおろちマラソン」に思う・その1

あ〜Yeah〜!ライブいきて〜(涙



今年も「にちなんおろちマラソン」を走る。昨年完走直後にそう決めた。その後もいくつかのウルトラ的大会をこなしつつ、フルマラソンのシーズン終了後から、積極的に坂道を走る練習を始めた。全ては「にちなん」完走のため。そのひとことに尽きる。自分の足で100キロを移動する快感。誰にも教えたくないけど、ついつい話したくなる秘密。あぁなんという甘美な経験だろう。高い金を払い、体も心もぼろぼろに痛めつけるマゾ的行為・・無関心な人はそういうだろう。でもそれはある意味では的を射ている。そうまでしてなぜ走るのか・・・私にしてみたら、そこに山があり道があり、エイド食があるから、とでも応えるしかないかな。


昨年走って痛感したことは

  • 坂道を上るのも下るのも、避けていては駄目、そして無理せず歩く
  • 歩くことは負けることではない、足が止まらないうちは絶対大丈夫と思うこと
  • 坂道の声援には積極的に応え、大いに力をもらうこと
  • エイド食はしっかり食べ、水分補給も欠かさない
  • 靴は一足だけで良い
  • 靴下は五本指タイプで柔らかいものにする
  • 雨でも晴れでも帽子は必要
  • 極力身軽にする ポーチでも荷物になるから身につけるものは厳選すること



去年は何もわからず、LSD用のリュックに着替えや携行食を詰め込み、さらに合羽を入れて走った。重さは気にならないが、40キロも走ると肩が擦れてひりひりしてきた。沿道の声援に「兄ちゃん、荷物多いで〜、何ももたんと走ってもエイドが多いから平気やど〜」ってのがあった。わすれもしない。実際、荷物をもっているのは私だけだった気がする。少なくとも最後尾近くをうろうろしている私の目に写るランナーは誰も荷物をもってない。67キロ付近のエイドは着替えができるのだが、そこまでは主催者側が荷物をもってきてくれ、いらないものをゴール地点まで搬送してくれるのだから、わざわざ背負って走る必要など無いのだ。まぁ、何も知らないでも恥じることはない、誰にも教えてもらえなかったし、どんな条件でもただただ楽しめば勝ち、だと私は思うのだから。



というわけで、今年は完走目指し極力荷物はもたない予定。ま、携帯位はもっていくつもりだが、何しろ山また山・・・ほとんどが圏外だったりするのだ。それはそれで、ご愛敬。たまに入るメールや電話は何より心強い。
ウルトラの楽しみは10時間を切って走ること、というより(もちろんそれが最大の目的という人もいるだろうし、否定はしない)、制限時間の間は何をしてもとにかく楽しむこと、これに尽きると私は思う。坂道、沿道の風景、風、匂い、人の声援に次々差し出される食べ物。楽しんで完走するには大いなる胃袋が必須条件だ!何も恐れることはない、ただひたすらに前を目指し次のエイド食を目指すのだ。



繰り返しになるがなぜ100キロもの道を、それもわざわざ坂道だらけな大会を選んだのだろう。日本の風景は山を抜きに語れないように、私の幼い記憶でも山・坂道は必ずついてくる。幼い自分の記憶を走りながらわずかに残る正気な中でたどりつつ、自らの幼少時代となる昭和30〜40年代的風景に出会えたらという期待もあった。そして、ひなびた山村のメインストリートに並ぶ民家とお店の風景はそんな私が満足するに足るものだった。今年もそんな風景の中を、泣きそうになりながらも足を引きずりながら走る自分がいるに違いない。



目指すは「にちなんおろちマラソン」完走、これのみ。
そうそう、最後のエイドでは絶対そうめんを3杯おかわりしてやる!去年は2杯で時間が気になり楽しめなかったから・・・リベンジだ(って、ヲイヲイ・・<ヲレ)


しかしながら、その前に済ますべきマラソンがある。
荒川市民マラソンである。記念すべき初フルを経験した大会。今年は昨年の独りぼっちと違い、多くの仲間と集うことになるだろう。が、その中には初フルを経験するランナーも何人かいるのだ。去年の今ごろ、不安に思いながらも日々走り込んでいたことを思い出す。今年は気負い無く完走して、できるなら初フルを走るランナーをサポートしたり引っ張ったりできたら、と思う。私が受けてきたさまざまな援助のお返しを、同じ走る仲間に還元できたらと思う。にちなんでは多くの力をもらうのだから、いま荒川では充電切れになるほどの力を皆に分けてあげられたら・・・。荒川本番までももう目の前。


私事ながら、本日心臓のエコー検査とトレッドミルによる心肺機能の測定をしてきました。問題なし、とお墨付きをもらい荒川もにちなんも、その他諸々の大会も大いに楽しむ安心感を得ました。やるよ〜。そうそう、それから、冷戦は停戦協定締結しました。水面下の折衝ならぬ、寝具下の折衝・・・なぁんてありません。私が素直にマラニックせず、家の雑事を片付けることにしました。あぁ、なんて大人な私*1

*1:と誰も褒めてくれないから褒めておこう