高尾山森林マラソン

年代別で2位でした〜♪



25日は台風の影響が残りつつも、小田原の空はうっすらと明るく雨も降ってなかった。チッ・・と思いつつ、いそいそ支度をして出かける私。行き先は高尾山。待ちに待った森林マラソン当日。
前日の夜は遅くまでメールが飛び交った。曰く、雨だよ・・・曰く、滑るよ・・・曰く、転落死手がけに落っこちちゃう鴨よ・・・。そのすべてが否定的というか弱気というか、私から見たら笑っちゃうような内容。でも、本人は真剣だ。当たり前だ、普段雨だと走らない人だから。それゆえ、雨、しかもトレールとなれば弱気は当たり前かもしれない。でも、私はそのすべてに、楽しくなるよ〜♪、と返信していた。ウソではない、楽しいのだ、雨のトレールは。私の信念は揺るがない。何しろ、昨年、あれほど弱気だったKさんが雨のトレールを完走して一転、雨の中のトレールは楽しい♪、と宗旨替えしたのだから。


電車で高尾に来ると、雨(嬉)だった。内心ほくそ笑む。
昨年、最後尾からスタートして、途中からKさんと分かれて前に出ようとしたけど、登山道にはいると追い越しなんてままならない。だから、今年は最前列からスタートしよう、と決めていた。この雨だと、弱気になる人も多いだろうし、スタートは前から行けるな、と確信。と書いているけど、実際は仲間であるKさん、Aさん、Rさんと談笑していて、相変わらずのR節に腹筋がよじれる私。更衣室になった場所においてあったカモシカの剥製を使ってストレッチをしようとするRさん・・・いきなり剥製を動かし倒しそうになり、周りの失笑を買ってしまう・・・もう相変わらずだなぁ、とこちらも思いっきり笑ってみたりして、緊張感はゼロ。限りなくゼロに近くなる。この居心地の良さが、気のおけない仲間って事かなぁ、と思ってみたりした。


スタートは予定通り最前列に並ぶも、あとから何人も前に立ち、結局2列目になった。でも気にしない。何しろスタートからいきなり上り、それが延々と3キロほど続くのだから。
号砲一発、飛び出すと、もう足下も雨も、気にならない。でも、気になっていたのは目の前にいる赤いランシャツ・・FRUNだ。しかも見覚えのある顔・・・と思いつつ、追いかけるが、やっぱり太股が重い。思うように足が上がらず、ずるずる後退していく。早くこの林道から登山道に入らないかな、と思っていると登山道に突入。ここからは丹沢修行の成果を発揮すべく、ひたすら歩く。先輩の足裁きを見つめること1ヶ月、ようやく体得してきた上り方で、ぐいぐい後ろを引き離す。でもFRUNの赤いシャツは見えなくなってしまった・・・・悔しい。登山道に入ってからは、足の重さも気にならなくなり、体が温まり調子も上向いてきた。一回目の上りを終えて、林道を駆け下りる。この下りも丹沢の林道を駆け抜けるときの足裁きでブレーキをかけない。でも足は軽く、腰の負担も来ないので一気に下り、3人ほど抜いた。


ぬかるみの上りは、バスクのおかげか全く滑らず、下りでも軽快に駆け抜けられた。しかも濡れても初めて履いたときのような違和感もなくなり、マメも出来なかった。本番では頼りにしてます、バスク殿。


最後の上りを終えて、登山道を下りながら、思わず会心の叫びをあげた。後ろでは、ドヒャ〜とか滑る人の叫び声がする。私はうなりながら駆け下りた。雨が気持ち良い!足下の感覚が気持ち良い!駆け上がり、駆け下りるスリル。足下を見極め、コース取りをする緊張感。一回、コース取りを間違え捻挫しそうになるが、靴がしっかりサポートしてくれた。痛みはないし、気分だけは右肩上がりの高揚感を味わっていた。


親子ランの人を抜くときには、声をかけた。足下に気を付けて〜、とか、ファイト〜、とか。手を振ってくれる子供に力をもらい、泥しぶきを上げながら前に進む。


8月以降、なかなか気持ちも身体も上向かなかったけど、何か雨の高尾で吹っ切れたかな。そして、なにより、自分が練習してきたことは重ね重ね、間違ってないな、との手応えも感じました。山耐本番では、決しておごることなく、淡々と立ち向かうつもりですが、この高揚感は山でしか味わえないものだな、との思いを一層強くしました。


お決まりのアフターは、蕎麦を食すも、メインはビール。そば屋ですでにできあがったのに、さらに飲みにつきあい、私は顔面蒼白に・・・。でも、気分だけは本当に最高の一日。
そうそう、Aさん、おにぎり、ごちそうさま。走る前に3つ。走り終わって、こっそり4つほど頂きました。そのくせ帰りにお腹空いたコールを連発したのは私ですが・・・、やっぱり安心感が大きいから、体調も上向いたのかなぁ。みんな、ありがとう。


追伸)
Iさん、今度は是非一緒に山を走りましょう。楽しいよ〜♪(悪魔のささやき

追伸2)
FRUNの方は年代別で1位でした。5月に丹沢でご一緒した方で、先輩のYさんのお仲間でした。お互いに見覚えあるなぁ、とレース前からちらちら見つめ合ってました(笑
Nさん、山耐ではよろしくお願いします。でもあの上りの早さにはついていけない〜(汗