木枯らし紋次郎

30年以上前の作品ですが、ケーブルテレビなどでは放送されているようですね。幸い、知り合いに頼んで録画してもらえたのですが、どっぷり浸ってしまえる懐かしさに涙があふれてしまいました。

涙の訳は・・・たぶん、当時の自分の家の貧しさとか、ささやかながらの幸せとか親のぬくもりとか、豊かになりつつある時代を背景に感じていた子供ながらの違和感、そんなものが一挙に頭の中に渦巻いての事だと思います。

当時5年生くらいで、眠気をこらえつつ見る時代劇でしたが、そこには勧善懲悪など無く、ヒーローもので育った私には新鮮な驚きと、大人に対する畏怖を植え付けられた気がします。また原作をむさぼるように読んだことも思い出します。もっとも大人になってからもしっかり読み返していますけど、作品の出来は小説とドラマで全く違った趣があり、どちらも大好きです。

まぁ、そんな屁理屈はともかく、オープニングの山々の美しいこと。
さながら今なら、紋次郎の歩いたコースをたどるジャーニーランでもしてみたいところです。四国、お遍路ランより、こちらの方がずっと身近鴨新米。